秩父源流の荒川は山間を流れて、ここから15Km手前の寄居で平野に出て扇状地を乱流し、一部は 水上源流の利根川にも流れ込んでいました。 たびたび洪水になる、文字どうりの「荒れる川」でした。江戸時代に水路の改善新設(瀬替)により 利根川と荒川を分離し、新田が開かれて一大穀倉地に変わりました。 その名残かこのあたりは少し掘ると石がごろごろしていて、水がでてもすぐ引いてしまうザルのよう な場所だから篭原だぁ、と町内の古老のお話です。 日が暮れると大人でも通りたくないような、寂しい一面の松林だったそうです。 左側は私たちが引っ越してきた平成10年の光景。近所の床屋の親父さんの話だと、タヌキ一家が住 み付いているとか。 右側は今年、平成21年。立派なマンションが建ちました。タヌキたちの運命やいかに。